「ずっとサックスに憧れていた。でも、この歳からではもう遅いだろう」
「楽譜も読めないし、楽器に触ったこともない。無理に決まっている」
「周りに笑われるんじゃないか」
60歳からサックスなんて、遅いのでしょうか?
結論から申し上げますと、60歳からサックスを始めるのはまったく遅くありません。
むしろ、60代は「今がベストなタイミング」と言える理由がいくつもあります。
この記事では、60歳以上で実際にサックスを始めた方の実例を交えながら、なぜシニア世代にサックスが向いているのか、そして具体的に何から始めればいいのかをお伝えしていきます。
- 60歳から楽器未経験でもサックスは始められる(83歳の実例あり)
- サックスは音が出しやすく、指使いもシンプルで、シニアの体に無理がない
- 教室に通わなくても、自宅でDVD教材を使えば自分のペースで上達できる
- 楽器や教材の具体的な費用感と、失敗しない始め方の手順がわかる
60歳からサックスを始めるのが遅くない5つの理由
60歳からサックスを始めるのが遅くない理由は下記の5つです。
- サックスは楽器の中でも「音が出しやすい」
- 指使いはリコーダーと似ているため覚えやすい
- 「肺活量がないと無理」は誤解
- 脳と指先を同時に使うので「ボケ防止」になる
- 60代は「時間」と「経済力」がある最強の世代
それでは解説します。
理由① サックスは楽器の中でも「音が出しやすい」
楽器を始めるとき、多くの人が最初にぶつかるのが「そもそも音が出ない」という壁です。
たとえばバイオリンは弓の当て方が少しずれるだけでギーッと不快な音になりますし、トランペットは唇の振動で音を出すため、最初の一音を鳴らすまでに何日もかかることがあります。
マウスピースに薄い板(リード)がついていて、そこに息を吹き込むとリードが振動して音になります。
極端に言えば、思い切り「フーッ」と息を入れれば、初日でも何かしらの音は出ます。
理由② 指使いはリコーダーと似ているため覚えやすい
上から順番に指を開けたり閉じたりすることで音階が変わるので、まったく新しい動きを覚えるわけではありません。
もちろんリコーダーとまったく同じではありませんが、「指で穴を塞いで音を変える」という感覚が体に残っている方なら、思ったよりスムーズに馴染めるはずです。
ピアノのように両手で別々の動きをする必要もなく、ギターのように弦を押さえる握力も求められません。
理由③ 「肺活量がないと無理」は誤解
「サックスは肺活量が必要なんでしょ?この歳じゃ厳しいよ」と思っている方は多いのですが、これは誤解です。
サックスは息の「量」より「コントロール」が大事な楽器です。
力いっぱい吹く必要はなく、むしろリラックスして安定した息を送り込むのがコツ。
実際、中学生の吹奏楽部でもサックスは人気パートですし、小柄な女性奏者もたくさんいます。
呼吸を意識的に行うこと自体が、健康維持にプラスに働きますよ。
理由④ 脳と指先を同時に使うので「ボケ防止」になる
サックスの演奏は、実はとても多くのことを同時に行います。
楽譜を読む、指を動かす、息をコントロールする、音を聴く、リズムを取る――これらを同時進行で行うことで、脳のさまざまな領域が刺激されます。
脳科学の観点からは、新しいことに挑戦して脳に刺激を与えることが認知機能の維持に役立つとされています。
実際に受講者の声でも「ボケ防止を兼ねて始めました」という方がいらっしゃいます。
趣味として楽しみながら、健康面でもプラスになる一石二鳥の趣味と言えるんです。
理由⑤ 60代は「時間」と「経済力」がある最強の世代
10代や20代のころは時間はあってもお金がなかった。30代〜50代は仕事と家庭に追われて時間がなかった。
でも60代は違います。
時間の自由と、ある程度の経済的な余裕がある。この両方が揃っている世代は実はとても恵まれています。
朝のコーヒーを飲んだあとに30分、夕方の散歩の代わりに30分。
そんなふうに、生活の中にサックスの時間を自然と組み込めるのは、時間に余裕のある60代ならではの特権です。
60歳以上の方がサックスを始めるときの3つの不安と解消法
「遅くない理由」はわかった。でもまだ不安がある――そんな方のために、よくある3つの心配にお答えします。
不安① 「楽譜がまったく読めません」
ですから、これはあなただけの悩みではありません。
最近のサックス教材は、楽譜にドレミのカタカナが振ってあったり、どのキーを押さえるかの図(運指図)がついていたりと、楽譜が読めなくても「見たまま吹ける」工夫がされています。
練習を続けているうちに、気づけば楽譜が自然と読めるようになっていた、という方も少なくありません。
最初から楽譜を完璧に読める必要はまったくないのです。
不安② 「自宅で吹いたら近所迷惑にならないか心配」
ただ、対策はいくつかあります。
- 消音器(ミュート)を使う:サックス用の消音器をベルに取り付けると音量をかなり抑えられます。完全に無音にはなりませんが、テレビの音量程度まで下がります。
- カラオケボックスを利用する:防音されているので気兼ねなく吹けます。1時間数百円で練習場所が確保できます。
- 車の中で練習する:窓を閉めれば意外と音が漏れにくく、実践している方もいます。
- 河川敷や公園で吹く:天気のいい日に屋外で吹くのは気持ちがいいものです。
受講者の中には、納戸を防音室に改造してサックスライフを満喫している69歳の方もいらっしゃるんです。
工夫次第で、環境の問題は乗り越えられますよ。
不安③ 「教室に通うのが億劫」
天候や体調によって外出が面倒になる日もありますし、そもそも近くにサックス教室がないという地域もあります。
教室のように決まった日時に通う必要がなく、好きな時間に好きなだけ練習できます。
動画レッスンなら、わからないところを何度でも巻き戻して確認できるのも大きなメリット。
「1回で覚えなきゃ」というプレッシャーがないので、マイペースに進めたい方にぴったりです。
実際に60代・70代・80代でサックスを始めた方の声
「遅くない」と言われても、いまいちピーンとこないかもしれません。
そこでまず、実際にシニアになってからサックスを始めた方々の声をご紹介します。
楽器には無縁の生活でした。退職後、何か楽器を弾けたらいいなと思い、無理かもと思いつつサックスに挑戦。来年の正月に家族に一曲披露するのが目標です。
― 秋田県 67歳 男性
83歳ですが意欲だけは青年です。DVDとテキストで基本的な音が出せるようになりました。健康に役立つと思って続けたいです。
― 長野県 83歳 男性
いよいよ定年目前。友人のすすめでサックスに出会えました。もっと早く決断しなかったことをとても後悔しています。
― 神奈川県 64歳 男性
サックス講座で学び、ホールの小ステージでサックスを吹いてきました。ピアノ伴奏は娘です。娘との共演に感激しました。
― 北海道 67歳 男性
83歳の方が音を出せるようになっている。67歳の方がホールのステージに立っている。これが現実です。
サックスを始めるには具体的に何が必要?
「じゃあ始めてみようかな」と思ったとき、何から準備すればいいのかを整理します。
必要なもの
| 必要なもの | 目安の費用 | 備考 |
|---|---|---|
| アルトサックス本体 | 5万〜10万円(入門モデル) | 初心者にはアルトが最適。中古なら3万円台も |
| リード | 1箱 1,000〜2,000円程度 | 消耗品。1箱に10枚入りが一般的 |
| お手入れ用品 | 2,000〜3,000円程度 | スワブ(掃除用の布)、グリスなど |
| 教材(教本・DVD等) | 1万〜4万円程度 | 教室に通う場合は月謝1万〜1.5万円 |
| 譜面台 | 1,000〜3,000円程度 | あると練習が快適に |
初期費用としては、楽器と教材を合わせて10万〜15万円程度が目安です。
ゴルフを始めるのと同じくらいの初期投資ですが、サックスは一度揃えてしまえば毎月の出費はリード代(数百円〜)程度。
ランニングコストが低いのも魅力です。
楽器を買う前に知っておいてほしいこと
ネット通販で2〜3万円の激安サックスが売られていますが、これらは音程が合わなかったり、すぐに壊れたりするものが少なくありません。
最低でもYAMAHAなどの国内メーカーの入門モデル(YAS-280など)を選ぶのが安心です。
教材によっては、サックスの選び方から詳しく解説してくれるものもあります。
先に教材を手に入れて、選び方の知識をつけてから楽器を買いに行く、という順番がおすすめです。
当サイトでは、下記のようなサックス講座について調査しました。気になる方はぜひご覧ください。
吉野ミユキ「初めてのアルトサックス講座」は60歳からでも本当に吹けるのか徹底調査!>>
サックスはどうやって練習すればいい?3つの学び方を比較
サックスを学ぶ方法は大きく3つあります。それぞれのメリット・デメリットを整理しました。
| 学び方 | メリット | デメリット | 月々の費用目安 |
|---|---|---|---|
| サックス教室 | 対面で直接指導が受けられる。 仲間ができる | 通う手間がある。費用が高い | 月1万〜1.5万円 |
| DVD・オンライン教材 | 自宅で好きな時間に学べる。 繰り返し見られる | 対面指導がない | 一括購入(月々の費用なし) |
| 完全独学(YouTube等) | 無料で始められる | 体系的に学べない。間違ったクセがつきやすい | 0円 |
教室のように通う体力と時間の負担がなく、YouTubeの断片的な情報と違ってカリキュラムが体系的に組まれています。
もちろん、教室に通える環境と体力がある方は教室もいい選択です。
ただ「まずは自宅で、気軽にやってみたい」という方には、DVD教材から始めてみるのが一番ハードルが低いでしょう。

60代のサックス初心者に人気の教材
自宅でサックスを始めるなら、60代〜80代の受講者が多い教材を選ぶのが安心です。
シニアの受講者に特に人気が高いのが、プロのジャズサックス奏者・吉野ミユキ先生が監修した「初めてのアルトサックス講座 3弾セット」です。
- 楽譜にドレミと運指図が書いてあるので、楽譜が読めなくてもすぐ吹ける
- DVD5枚・計456分の大容量で、教室38回分相当のレッスンを自宅で受けられる
- 「北の国から」「ムーンリバー」「ルパン三世」など知っている曲で練習できる
- メールで質問できるサポートに期限・回数の制限がない
- 受講者の多くが60代〜70代。83歳で始めた方もいる
詳しい内容やメリット・デメリットは、下記の記事で徹底的にレビューしています。
【正直レビュー】吉野ミユキ「初めてのアルトサックス講座」は60歳からでも本当に吹ける?
まとめ:60歳は「遅い」のではなく「ちょうどいい」
- サックスは楽器の中でも音が出しやすく、初心者に優しい
- 指使いはリコーダーと似ていて、シニアの手でも無理なく操作できる
- 「肺活量が必要」は誤解。むしろ腹式呼吸で健康にもプラス
- 楽譜を読む・指を動かす・音を聴く――脳への刺激が大きく、認知機能の維持にも期待できる
- 時間と経済力がある60代は、楽器を始めるのに実は理想的な世代
- 83歳で始めた方もいる。60歳は「遅い」どころか、十分に若い
64歳でサックスを始めた方が言っていた言葉が忘れられません。
「もっと早く決断しなかったことをとても後悔しています」。
「いつか吹いてみたい」と思い続けているなら、その「いつか」を「今日」に変えてみませんか。
まずは教材の内容を確認するだけでも、一歩前に進んだことになります。

